【医業経営ニュース】Vol.100「査定事例2:PL配合顆粒」
レセプトの査定事例をご紹介します。今後のレセプト請求や点検にお役立てください。
今回は、PL配合顆粒の査定について解説します。
- 査定事例
《患者情報⦆
・令和6年5月診療分(入院外)
・傷病名:急性上気道炎(診療開始日:令和6年5月13日)査定前 査定後 (11)初診料 291点×1
(80)処方箋料 60点×1
《処方内容⦆
PL配合顆粒 3g (薬価省略)14日分(11)初診料 291点×1
(80)処方箋料 60点×1
《処方内容》
PL配合顆粒 3g (薬価省略)7日分(査定事由:B) - 解説
初診で急性上気道炎と診断された患者に対し、PL配合顆粒を14日分処方したところ、過剰として7日分へB査定された事例です。
PL配合顆粒の添付文書を確認してみましたが、特に処方日数の上限等はありません。【用法・用量】
通常、成人には1回1gを1日4回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。院内では7日を超えて処方しても査定されていない患者もおり、その違いを比較したところ、当月診療開始の患者が査定されている傾向にありました。つまり、本事例は当月診療開始の呼吸器疾患に対し、7日分を超える処方は過剰と判断されたものと推測されます。
本事例のように、添付文書に記載されていなくても、診療内容から医学的に過剰と判断され査定されるケースあります。このような事例の再発防止は、医師の協力が必須です。そのためにも、査定事例を多職種で共有できる体制の構築が求められます。